優雅にモーニングしてみた
お題「わたしの癒やし」
8月4日(火)
最近、自分でも「人生の転機だな~」と思うような出来事が続いている。
7月末に次の仕事のアテもないままバイトを辞め、「自分の生きたいように生きる!」と意気込んだは良いものの、具体的に収入となりうる何かがある訳ではなく、毎日手探りで思い浮かんだことに片っ端から手を出してみる、ということをやっている日々。
世間から見ればこんな自分、笑われるかも知れない。
けれど、私自身は意外とそんな自分に対して悲観はしていない。
何故かは分からないけれど、「これで大丈夫」という謎の、全く持って根拠のない自信と安心感がある。
とは言え全く不安がない、というのもまた嘘で…
と前置きが長くなったが、そんな複雑な思いを抱く今日この頃だからこそ(?)カフェにモーニングに行ってみることにした。
芝公園にあるLe Pain Quotidien(ル・パン・コティディアン)というパン屋さん。
https://www.princehotels.co.jp/tokyo/restaurant/lepainquotidien/
大通りに面しているのに、緑あふれるお庭に囲まれて静かな空間。
木のぬくもりたっぷりの内装も素敵。
今回注文したのは、アボカドトースト。
コーヒーとオレンジジュースがついて1,340円。
スパイスが効いて丁寧に味付けされたアボカドペーストと、噛み応え抜群の素朴なパンがとても美味しい。
両手を添えて、丁寧に口に運びたくなるような一品。
パンが美味しすぎたので、追加のパン(五穀パン)も頼んでしまった!笑
オーガニックの素材にこだわって、材料もシンプル。
プチプチとした雑穀の食感とレーズンの甘みが良い!
軽くトーストしてあるから小麦の香りがしっかり引き立ってて、こちらもめちゃくちゃ美味しい。
コーヒーもたっぷりあって、非常に大満足でした。
🐤🐤🐤
このお店は、以前勤めていた会社の目と鼻の先にあるので、OL時代にも何度か足を運んだ場所だ。
店に向かう途中も、思い切り昔の通勤路を通って来た。
なのに不思議と「懐かしいな~」と感傷的になることはなかった。
自分でも不思議なくらい、なんの感動もなかった。
何でだろう。
分からないけど、ただひとつ言えることは、会社員時代の自分と今の自分とでは、すっかり変わってしまった、ということ。
「会社勤めをしないと一人で生活できるだけの収入なんて得られない」と信じ込んでいたあの頃。
親に借金しながらとりあえず生きてはいるという状態の今の私を見たら、当時の私はどう思うだろう。
「情けない」と思うのかな。
「そんなのもアリなんだ!」って驚くかな。
今まで「正しい」とか「間違ってる」とされてきたものが、
これまでの歴史の中で積み上げられてきた価値観が、
ガラガラと音を立てて崩れていっているような、そんな時代。
私は何かに対して「善悪」という価値基準で判断することをやめてみようと思う。
もっとフラットな気持ちで、目の前の出来事を受け止めたい。
その方が、自分にも他者にも優しくできる気がするから。
ちなみに、何で今回このお店に行くことにしたのかと言うと、きっかけは大好きな漫画を読み返していたことだった。
この第1巻に、ル・パン・コティディアンが登場するのだ。
アラサー女子が人生に悩んだり、忙しい日々に翻弄されたりしながらも、おいしい朝ごはんを食べてちょっぴり元気を取り戻す、というストーリー構成。だいぶざっくりだけど。
しかも登場するのは全て実在するお店。
主人公たちの年齢が自分と近いというのもあり、自然と重ねて読んでしまう。
仕事のこと、自分がどう生きていきたいのか、結婚、出産、などなど、やっぱり人生の分岐点というか、色々と考えちゃうお年頃なのよね、アラサーって。
登場人物たちが美味しい物を食べて元気を取り戻していくところは、読んでいるこっちまで癒される。
朝って新鮮な気持ちでいられるし、1日のうちで一番空気も澄んでいるような気もするから、変り映えのしない風景でもキラキラして見える。
そういう空気感も感じられて好きだし、忙しい日常のすき間に、こういうほっこりとした時間を持つって良いな~、と真似したくなる。
それに食事シーンが本当に美味しそうで、食べ物を口に入れた時の何とも言えない表情とか、咀嚼音の擬音語とか、すべてが絶妙。
私も食べることが大好きだから、細かい描写から「これはこんな味かな~」とか色々と想像してしまう。
そんな飯テロ漫画でもあるのだ。
結論。
やっぱり、ごはん大事。
そして漫画とか本とか娯楽って、心のごはんだよね。