「やりたくない仕事」はコスパが悪い?
8月13日(木)
今日から4日間、単発でイベントスタッフのバイトをする。
1日8時間、時給1,000円だから4日でもらえる金額は3万ちょっと。
このお金は、月末の家賃の支払いの足しにするつもりだ。
仕事内容は、会場付近に立ってお客さんを誘導すること。
でも、ひっきりなしにお客さんが来るなんてことはなく、実際はほとんどの時間ぼんやりと立っているだけだった。
まあ、派遣のスタッフにそんな難しいことをさせることなんてない。
そしてこの「立ったまま待機」という行為は、数ある仕事のなかでも私の最も苦手とする部類の仕事内容だった。
基本的に落ち着きがないからじっとしていることが苦手だし、「お客さんがいつ来ても対応できるように」という趣旨は理解しているものの、やっぱり何もしないで立っているだけなんて時間を無駄にしているように思えてしまう。
まあでも家賃の支払いがかかっているからやる訳で。
考え事をしたり、道行く人々のファッションチェックをしたりしながら時間をやり過ごした。
はじめの方は「苦手なことも楽しくしてみる!」と意気込んではみたものの、そんな心意気もいつのまにか挫けていた。
でも、たまのお客さんがやって来たタイミングでは笑顔で元気よく対応できたとおもうから、そこだけは自分を誉めてあげたい。
さて、そんなこんなで仕事が終わった。
立ちっぱなしに慣れてない身体は想像以上にキツかった。
背中も腰も脚も、張り付いたように痛んで、残りの3日を無事に終えられるか非常に心配になった。
そして帰り道、無性に甘いものが食べたくなった。
それで駅の近くのスーパーの行って、クッキーとシリアルバーを買って、家に着くまで我慢もできず、駅のベンチに座って食べた。
このおやつにありつくまでの一連の流れは、全部衝動的に行われた。
一日中家にいる時は、ごはんを食べるのも忘れてしまうこともあるけれど、今日の仕事中は食べることばかり考えていた。
その他にも、「お昼ぐらい好きなものを食べないとやってらんない」と思ってランチもけっこうな量を食べた。ランチ代1,500円くらい。
ということは、今日食べたおやつ代やランチ代は、「好きなこと」をしていれば発生しなかった費用である。
でも、この仕事がある日々を乗り切るには必要なものでもある。
今日働いた分の給料としては8時間で8000円だけど、ランチ代とおやつ代を合わせた約2000円を”経費”として差し引くと、実質給料は6000円と言うことになる。
でもこれが好きな仕事だったら、私は半日位何も食べなくても大丈夫な日もある位だから、そういう時はお菓子代とかランチ代とかが発生しないことになる。
おまけに、仕事中に余計なこと考えてしまったりして途中でぼんやりしちゃったこともあったから、それで周りの人にフォローしてもらった
こともあった。要するにパフォーマンスが悪かったのだ。
そう考えると、私がその仕事で生み出したのってあんまり質が良いものではない。
つまり、楽しく仕事ができていれば余計な費用も掛からないし、良いものが生み出せるんじゃないか?
もちろん、「甘えるな。苦手なことも楽しんで取り組むくらいの前向きさを身につけろ」と言われてしまえばそれまでなのだけど。
でも私はやっぱり「好きなことを仕事にできる人間になろう」と改めて思った。
やっぱり仕事は喜んでするに限る。
そのことに気が付けたんだから、この「苦手な仕事」をした経験もとても有意義だったよね。