4月23日(木)ピーカンナッツの本当の姿に出会う
朝バレエからのバイト
最近、朝のバイトに行く前に何かしら運動をするようにしている。
たいていバレエかヨガで、Youtubeにあるエクササイズ動画を見ながら一緒にやる。
今日はこの動画で、プロの方の美しい身体をお手本にバーレッスン。
最初の2つの動きしかできていないけれど、ピアノの音に乗って、ゆっくり呼吸しながら体をほぐしたり伸ばしたりできるのが心地よい。
コロナで午後の喫茶店のバイトが無くなったからか、生活全般に時間のゆとりができてきた(それに比例するように金銭面では追い詰められていくのだが、それはまた別の話)。
なので朝起きる時間は変わらないのに、なんだか色々なことができてしまうのである。
ただ、バイトの時間中はだるさが出てきてしまった。
昨日の食事が夜ごはんの1食だけだったからか。
今読んでいる『奇跡が起こる半日断食』という本には、少食にした方がスタミナが付くと書いてあったけど、それは1回やったくらいじゃすぐに身体は適応できないのかも知れない(当たり前か)。
朝食抜きは2か月前くらいからやっていたけれど、その分昼や夜の食事で食べ過ぎてしまっていた自覚がある。
今度は暴走する食欲をうまくなだめながら、自分に丁度良い量を探っていくというあらたなステージに挑戦していきたい。
昼、ふとナッツがたべたくなり…
仕事中、手足は忙しいけれど頭の中は暇だ。
だからつい食べ物のことばかり考えてしまう。
こういう時にもっと身になることを考えられれば良いのに、どうしたってこの後食べたいあれやこれが向こうの方からやってきてしまうのだ。
今日はお昼ご飯のメニューを考えた後、ずっと「ナッツが食べたいな」ということをぼんやりと考えていた。
しかもただぼんやりとナッツへの欲求を募らせていた訳ではない。
どうせならいつも食べているコンビニのものではなくもう少し「イイヤツ」が食べたい。
黙々と手を動かしながら沸々と湧きあがっていく欲求を、ワンランク上に引き上げていた。
終業後向かったのは、成城石井。
途中駅で下車して改札のエスカレーターを昇り降りするという手間を惜しまず、ついに手に入れた。
6種のミックスナッツ(素焼き)。
ミックス内容はアーモンド、クルミ、カシューナッツ、ピーカンナッツ、ヘーゼルナッツ、マカデミアナッツ。
さすが成城石井。
コンビニなどで売っているミックスナッツはだいたい3~4種類。
やっぱりモノが違う。
はやる気持ちを抑えて家路につき、シャワーを浴びてドライヤーをかけて簡単にお昼を作って食べる。
そしていよいよナッツの時間。
ああ、なんて美味しいんだろう。
カリカリとした食感と、木の実特有の甘みがたまらない。
オーソドックスなアーモンドやクルミは1粒1粒がしっかりとしていて食べ応えがある。
大好きなマカデミアナッツも今日のはひときわスイーツのような甘みが際立っている。
そして感動したのは、ピーカンナッツ。
アイスやマフィンなんかのトッピングとしては食べたことはあるけれど、こうして素焼きで対峙するのは初めての経験だった。
これが予想以上の味わいの深さ。
ミルクジャムやバターを彷彿とさせる濃厚な甘さとクリーミーさが口の中に広がる。
たった1粒でこんな味わいが出せるとは、ピーカンナッツよ、これまでの私のナッツ人生は何だったというのだろう。
これまで認識していた「お菓子のトッピング」としての姿など、本来のピーカンナッツの在り方ではない。
素焼きであれほど濃密な世界を繰り広げられるこの深さこそ、ピーカンナッツの神髄なのだ。
という訳ですっかりハマってしまった。
ーまた食べたい。
確かにそう思った。
でも、それだけじゃない。
ーピーカンナッツって育てられるのかな?
ピーカンナッツに対して急速に目覚めた私の思考は「自らの手でそれを生み出す」という領域にまで及んでいった。
さっそくネットで調べてみると、ピーカンナッツの成るペカンの苗木は園芸店で買えるみたいだけど、実がなるまでに6~10年はかかるらしい。
ショップのホームページには割と簡単に育つというようなことが書いてあるけれど、原産地はアメリカだし、どの程度日本の気候に合うのか、まだまだ調べる余地はありそうだ。
ついでに他の色々なナッツの木についても調べてみた。
アーモンドの花がとてもかわいいということを知った。
桃の花に似ている。というか、アーモンド自体が桃の仲間らしい。
アーモンドの並木を家の前に作るのも良いな。
食べられるし。
などと夢を膨らませていたが、肝心の木を植える場所なんて今のアパートのどこを探してもあるはずがない。
これは世間で言う「コロナが収束したらやりたいこと」のリストに入れるべきものなのだろうか。
そりゃそうか。そうだよな…。
というわけで未来への希望をまたひとつ手に入れた。
ナッツの森をつくって、好きなだけ食べる!