おひまでなにより。

暇すぎて、忙しい人生にしたい

しなくても良い苦労をしに行っていた

芸能人やバンドマンなどの「下積み時代の苦労話」を聞くのが好きだ。

 

やっぱり成功には並じゃない苦労がつきもので、

大抵の人が折れてしまうような場面でふんばり続けてきたからこそ、今の立場があるんだと思うと、なんだかしみじみと感動してしまう。

 

例えば

「紅蓮華」でお馴染み、歌手のLiSAさんは朝から夜までバイト3つ掛け持ちして、夜中に歌の練習をする生活を送っていたのだそう。

 

自分もついこの間までバイト2つ掛け持ち生活をしていたけれど、その間は「生きているだけでやっと」の状態だったから、そのバイタリティの強さにとてもとても恐れ入ってしまった。

 

占い師のゲッターズ飯田さんも、今でこそ本はバカ売れ、対面鑑定もほぼ不可能というほどの人気だけれど(私も鑑定して欲しさで東京からはるばる富山まで出向いてイベントに参加したことがあった。笑)、若い頃は月6万のバイト代、食事は1日1食で過ごしていたと聞いた時は、「夢というものは、人間としての基本的な欲求さえ超えるのだ」と、尊さのようなものさえ感じられた。

 

成功している人はみんなみんな、そんなエピソードを持っている。

 

そして、そんな人たちに、強烈に憧れた。

 

「幸せになりたいなら、苦労しなければならない」

いつの間にか、そんな固定観念で自分を縛っていた。

 

苦労話の一つや二つを持ってこその一人前、というか。

自分もそうならねば、と変に意気込んでしまった。

 

そして、会社を辞め、安定した収入を捨て、早朝から夜までバイトをみっちり入れてみたりして、確かにそれなりに大変な日々を送っていた。

 

でも、あの時の自分に言ってやりたい。

 

そんなバイトばっかしてる間に、もっとできることがあるでしょう!!!

 

いくら苦労したって、それを乗り越えたって、何か行動を起こさなければ変われない。

 

でも行動を起こすのだって大変だ。

 

当時の私は、行動する煩わしさを環境の大変さにすり替えていただけなんだと思う。

 

LiSAさんもゲッターズ飯田さんも、生活費を稼ぎながら自分の活動をしていったら、結果的に上のような「苦労する」形となった。

(その生活をご本人たちが「苦労」と思うかはまた別の話)

 

半年前の私は、バイトで時間も体力も奪われて、自分のやりたいことをやるなんてどころじゃなかった。

それを行動しない言い訳にもしていた。

 

確かに大変な思いはしていたけれど、その「苦労」は何も生まない。

 

自分の道を追求していく上で必要な苦労と、無駄に疲労困憊するだけの苦労は違うんだな。