おひまでなにより。

暇すぎて、忙しい人生にしたい

大人も子どもも、関係ない

秋である。

読書の秋である。

(特に意味のない繰り返しで書き方に困った出だしを誤魔化してみてる)

 

昨日は、ひとりティータイムをしながら本を一冊読んだ。

(というかわざわざ「ひとり」とつけなくても、よっぽどのことがない限りいつもおひとり様(;^ω^))

 

カフェの一角に腰を落ち着け、物語に没頭する…私の至福時間だ。

読んだのは、松素めぐりさんの『保健室経由、かねやま本館。』

 

大人なのに児童書を読む。

1年前の私だったら、そんな自分を許しちゃいなかっただろう。

 

小学生までは本を読むのが今よりももっと大好きで、物語の世界に夢中になって、乾いた土が水を吸収するみたいにごくごくと、文字を、言葉を、飲み込んでいた。

 

中学校に上がり、誰に何を言われた訳でもないのに勝手に空気を読みはじめ、「大人向けの本を読まなきゃな…」と青い鳥文庫をやめて新潮文庫を手にするようになった。

 

でも、小学生の頃に感じていたほどの没頭できなかったし、ワクワクもしなかった。

そして、そんな自分を責めるようになった。

 

「大人向けの小説よりも児童書の方が好きだなんて、自分は精神年齢が低いんだ。

ちゃんとした本を読めるようにならなくては。」

 

と本気で思っていた(我ながら恐ろしく頭がカタイ…)ので、書店や図書館なんかでも私は自分で自分を、児童書コーナー立ち入り禁止にしていた。いわばセルフ出禁だ。

 

そんなこんなで、長い間、心から本を楽しむという体験からめっきり遠ざかっていた。

でも2020年。

今までの自分の価値観が一変するようなモノや出来事に多く遭遇し、立て続けにセンセーショナルの飛び石を浴び続けたせいで、私自身変わらざるをえなかった、でもお陰で、生きるのがだいぶラクになった、そんな年。

 

「もっともっと、心のままにワクワクすることを求めて良いんだ」

あらゆる物事に対してそう捉えられるようになったから、子どもの頃から止まっていった「ワクワクする読書体験」をまた追い求めていこうと思う。

 

それに、児童書が下で一般小説が上、というものでもない。

カテゴリーが重要なんじゃなくて、ジャンルにとらわれず自分が「読みたい!」「面白そう!」と思ったものに対して手を伸ばし、純粋に楽しんでいきたいのだ。

 

はじまったばかりの2020年読書の秋。

(完全に私ひとりの中で今、読書の秋の火ぶたが切られた。でも考えてみれば読書に季節は関係ないんだけどね)

ワクワク体験をたくさん積み重ねていきたい。