「理想の生活」には、日常のちょっとした動作から
私の理想の生活、それは
絵本に出てくるようなかわいい部屋に住み、何でもないような服もお洒落に着こなし、お金も結構稼いでいて、いつも笑顔で暮らしている。
日々を丁寧に過ごし、身の回りの物を丁寧に扱い、自分の身体をいたわる。
そんな生活。
突然話は変わるが
最近、お風呂に入る前のブラッシングをサボっていた。
お風呂に入る前に髪をブラッシングすると、髪に付いていた埃などが取れて、シャンプーの仕上がりもよくなるらしい。
ということで長年の習慣にしていたのだけど、ここ最近の移動生活でそういった日常の細々としたことがおろそかになっていた。
共用の場だから、バスルームに物を置いておくことはできない。
ズボラな性格ゆえ、ポーチを用意して小物をまとておくなんてこともしないから、シャワーに行くたびに化粧水やらクレンジング、オイル、着替えなんかをバラバラと腕に抱えていく。持ち運びの最中に腕からこぼれることもしょっちゅうあった。しかも両腕に抱えているから拾うのも一苦労。
必要なことだから仕方なくやるけれど、お風呂の支度はプチ面倒な作業になった。
必然的に持ち歩くものは最小限にする。
そんな流れで櫛は、お風呂セットのラインナップから外れていった。
ブラッシングをしないまま髪を洗うのは、自分にとってなんかしっくりこないことだった。
シャワーを当てて濡らした時の髪が絡まる感じとか、洗いあがりもなんだか前よりパサつくような…
でも「まあ、いいか」と受け流した。
違和感よりも櫛を持ち運ぶ面倒の少なさを優先した。
そんなことを続けていたら、次第に朝のヘアセットも適当になり、髪に関する事柄全般にあまり頓着しなくなった。
理想の私から、どんどん遠ざかっていった。
上に描いたような理想の生活を送る私は、当然入浴前のブラッシングも丁寧に行うだろう。
でも私の現状は、かわいいお家にも住んでいないし、お金に関しては困窮状態。
理想とは程遠い環境に身を置いている。
とは言えだ。
お風呂前のブラッシングくらいはできるよね!!
ちなみに、このままじゃいけないのは自分でも分かっていたから
「アパートに引っ越したらやろう!」とは思っていた。
(来月から引っ越すことになっている)
身辺が色々落ち着いたら、前よりもうちょっと良く自分のケアもできるはずだ。
そう思っていた。
でも、ブラッシングくらい、環境に関係なくできるよね!!
頼むよ、自分!
持ち運びが多少面倒でも、そこは省いちゃいけない手間だったであろうし、そうしなくても、少しの工夫でやりたいことを実行するのは可能なはずだった。
例えば風呂場に行く前に部屋で髪を梳かしておくとか。
(書いていて思ったけれど、こんなの「工夫」と呼ぶほどのものでもない…)
目の前の環境にどっぷりつかりすぎていたようだ。
今の自分の何もかもが、理想からかけ離れているように思えていた。
けれど実は、環境に関係なく自分にできることってあるのだ。
こうして書いてみると、ごくごく当たり前なことでしかないように感じられる。
でも客観視できていない「自分にどっぷり漬かった」状態になると、こんな簡単なことさえも見失ってしまうのだ。
思い込みって怖い。
また、理想を手に入れようと頑張ることはもちろん大事だ。
だけど環境がどうであれ、その中で心地よく、気分良く過ごすそうと工夫することも、とてもとても大事なのだと気が付いた。
これから先も、こんな風な「スイッチ」をどんどん発見していけそう。
日常の細々としたことに隠れた、「理想」に近づくためのスイッチを。
見つけたらまた記事にしていきたい。