お味噌を作ってきたよ
8月18日(火)
今日は起きて早々に家を出て、お料理教室に行ってきた。
開催場所は、青山にあるくれは食堂さん(https://kurehashokudo0615.amebaownd.com/)というお店。
店主さんのセンスが存分に発揮された、ため息が出る程美しい定食。
https://www.instagram.com/kurehashokudo/?hl=ja
8種類もある小鉢はどれもひとつひとつ丁寧に作られていて、自然とゆっくり味わって頂こう、という気にさせてくれる。
そんな素敵なお店で、発酵食品づくりの講座に参加してきた。
(なんだかスゴソウな名前!)
金山寺味噌という、和歌山の特産品の味噌を再現したものだ。
「金山寺味噌」という銘柄は、決められた地域で作られたものにしか使えない(「シャンパン」みたいなもの)から「金山寺味噌風」となり、醸造は「麹を発酵させて作る」とこを指す。
なめ味噌だから、調味料として使うのではなく、そのままおかずとして食べるのが主な用途になるそうだ。
仕込みの手順としてはいたってシンプル。
豆麹、麦麹、米麹を混ぜ合わせて練る。
この作業が一番大変で、人の体温と手についている菌で麹の目を覚まさせるのだそうだ。
何の加工もされていない麹は、ほんのりと甘い良い香りがした。
麹たちがまとまるまで練るのだけど、これがなかなか時間もかかるし力も要るしで大変だった。
特に私は末端冷え性だから手が冷たくて、他の人よりも時間がかかってしまった(^-^;
「もっと発酵食品を摂りなさい!」と叱咤されるしまつ。笑
まさかこんなところで普段の食生活や体質をさらすことになってしまうとは…!
しかし味噌づくりって、大変な作業なのだなということが実感として分かった。
工場ではなく手作りしている味噌メーカーさんもあるし、機械のない昔の人々はこれをずっとやっていたのか、と思うと気が遠くなるような思い。
普段当たり前のように食べる味噌だけど、こんなに作るのが大変だと分かるとありがたみも感じられる。
ただ、一番大変な作業はこの初っ端の混ぜ合わせる作業で、あとは調味料と切った野菜を混ぜるだけだ。
この状態で容器に移し、約40日間発酵させると完成するのだそう。
仕込み完了後の未発酵のものを味見させてもらったのだけど、麹の香りがたっていて美味しかった。
発酵したら、もっとまろやかになっていることだろう。
完成が楽しみだ。
仕込み終了後は、みんなでお食事を頂いた。
店主さんが大切に仕込んだ発酵食品で調理された食材がふんだんに乗ったどんぶり。
きれいなごはんを頂きながら、楽しいおしゃべりに花を咲かせる。
窓からは夏の日差しに当てられたお隣の庭の木々が、風にさわさわと揺れている。
なんと優雅な時間なのでしょう!
参加した他の方々みんはなセレブな奥様って感じだったけど、皆さんとても気さくで、おそらく20代は私一人だったけどとても楽しくおしゃべりできた。
やることが山積みでバタバタしていたけれど、手作業に向き合っている間はそんなことも頭から完全に抜けていた。
忙しいときこそ、こういう時間って必要なのかも知れない。
とりあえず、来月末には美味しいごはんのお供にありつけることが確定したので、生きるのがまたちょっと楽しみになったのであった。